アコギのピックガードの糊剥がし

 ハードオフ辺りでジャンク扱いされているアコースティックギターでピックガードが剥れているor剥れかけているだけってのがたまにあります。その他の状態はそれなりの物がそれだけでジャンク扱いになっていてお買い得感があるんですが、いざ買ってみると前の持ち主が頑張ったらしく適当な糊をつかって自分で貼り付けたものが剥れていてえらく汚くなっていたりするもんです。


 そんな状態だったのが手持ちのTomas TM-250Rなんですが、ピックガード自体はオリジナルのものでしたが、いったん剥がしたor剥れたピックガードを再接着したようで、めくれ部分を接着させようとしたのか元の糊をそのままに、上から鬼のように木工用ボンドを塗りたくったものが厚く固着してえらいことに。


で、このべっちょり固着したのを剥がすんですけど、これが両面テープくらいなら楽勝、レモンオイルとクロスでもいいしアイロンスチームぶしゃーしてスクレイパーでごりーもいい。しかしながら今回はクロスじゃどうにもならならず、ホール周辺にクラック大目だったこともあってスクレイパーでごりごりやるとこわいなあとか思って敬遠した結果路頭に迷うことに。どうすっかなあと大分考えつつ、がくがく怯えながらアイロンスチームとスクレイバーで試してみたりしましたが剥れる気配は皆無、剥れても手間ばっかりくうという残念すぎる結果もあって基本に立ち返ることに。


基本っつーのはつまり大正義レモンオイル、そんでもってスクレイパーを金属のやつじゃなく大正義100円ショップのプラスチック製を使うことに、こりゃスクレイパーっちゅーかヘラだ。まずはプラヘラのバリや角をちょちょっと鑢で気持ち丸めて修正。接着面にレモンオイルを数滴垂らしたらヘラで馴染むようにこねこね塗り塗りしてから力を入れず滑らせる感じでしゃりしゃりしていくと・・・・おー剥れる剥れる!
今までの苦労が嘘のようにもりもり剥れていく謎の粘着物、適度にクロスでふき取りながらレモンオイル先生の力に感謝しつつボディ傷つけないようにかるーくしゃりしゃり30分、ほとんどの接着剤を取ることに成功。プラスチックのヘラすげー便利ですわ


 できあがった固形物としての接着剤は剥れてましたが表面全体にまだ薄く糊の跡が残っているようで塗装面までいっていないみたい。クロスを使って気合と根性でやってもいいのですがここで今回の秘密兵器「電動消しゴム」投入! つってもコレのために買ったわけじゃなく仕事のためなんですが、なんとなく使えそうだと思ったのです
使う消しゴムは柔らかいの鉛筆用、砂消しやインク用や第二原図用だと当然塗装削っちゃうので却下。これを当るか当らないかくらいでささーっとやってやると・・・・落ちる落ちる綺麗に落ちるこりゃええ楽ちんだすばらしい。
今回使った電動消しゴムは電池式でトルクはないのですが、それが功を奏したのか塗装を傷つけることもなく薄膜を剥がすことに成功しました。プロの方からしたら「もしかしたら」あることでやっちゃあかん部類かもしれないですが趣味のことなので楽は正義ですよ!


 ボディは綺麗になったのであとはサウンドホールのクラック埋めとネック逆反り修正。ピックガードは無くてもいいけどせっかくだからハミングバードのピックガード買って取り付けてみたいですね。元のピックガードなんですがえらく湾曲しているんですよ、ハミングバードのピックガードってまじまじと見たことないのですが、けっこうな湾曲があるのがデフォなのかしら?画像ぐぐってみても「やっぱりぎぶそむのピックガードは分厚いやねー」ってくらいでわからんわけです。仮に湾曲してるならどうやって取り付けたらいいかさっぱりわかんねえや。
あ、元のピックアップに描かれていたのは鳩でした、鳩でした。

FERNANDES NATURAL LEMON OIL

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KOWA 樹脂ヘラ75mm

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フェルナンデス WCSポリッシング クロス 625S

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ラビット 電動消しゴム 電池式 RE-3000N

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