イチローのトレード

今回のトレードでマリナーズが一番得したことはイチローの引退までの道を考えなくてよくなったということでしょう。それは他球団で引退してくれるからということではなく、グリフィーと同じように最後の1年をマリナーズでという手段が可能になったということ、何年後かにイチローがこれを受けるかどうかはともかくマリナーズにとってグリフィーと並び殿堂入り確実で球団永久欠番候補であるイチローの最後までの道がわかりやすくなったのは球団にとって実に良いことだと思います。ということで今回のトレードはWin-Winという判断、交換相手の投手は現在マリナーズが抱えているプロスペクトを差し置くほどではないのでおまけくらいかな?ヤンキースイチローの守備面は現在も球界最高峰ですし営業面での効果もかなり大きいので2〜300万ドルという費用は一瞬で回収、どころか1ヶ月あれば逆に同じだけの利益でるんじゃないですかね?ストーブリーグのトレード駒としても使えそうですし大勝利ですよ。
さて、イチローがトレード希望の理由としたチーム若返り、若手への切り替えですが・・・・肝心の若手が思うような結果を残せていません、来年もあるといいますがもう何年も結果がでていないソーンダースを筆頭に昨年デビューした期待の超大型新人アクリー、同じように期待されているリディとシーガー、トレードで獲得したスモーク、同じくモンテロ、そのほかにもカープやペクエロもいる。といっても有望株をいくら抱えようが肝心の成績が伴わなければ再建とは言えません、トレードの駒として使うにも才能に加えてある程度の実績がないとちょっとアレですし、ご存知の通りチームは再建途中でなにより壊滅的なPFを記録しているセーフコフィールドにいったいどれだけの大物打者が来てくれるか考えると絶望的です。
 そしてイチローという批判の受け皿を出してしまった以上、その若手が貧打の責任をとっていかないといけなくなります。すっかり産廃となっているフィギンズを除けば野手最年長はオリボですが受け皿になれる実績はナッシングナッシングアンドナッシング。ということで戦場真っ只中の経験も薄く盾を無くした若手エリート集団がどのような成長をしていくかというどことなく漫画チックな物語をキングが去るだろう2015年まで楽しみたいと思います。




今年ってストーブリーグで超絶補強するにもFA市場がなんか暇そうだよね