水惑星年代記

近未来のなんやらほんわかした地球と宇宙の物語
作者の大石まさる氏の絵のせいか、なんだか緊張感のない日常がさらさらーっと描かれていて、どちらかというと濃いシリアス系の漫画が揃っているアワーズの中で「それでも町は廻っている」と同じく力を抜いて読める作品
作品としてはメインのストーリーを持っているものの、所々で単品の作品が入ってきたりするパラレル物です
この漫画を見ていると人間ってのはどんな環境でもあっけらかんと生きていけるんじゃないかと感じて、「温暖化で海面上昇してもなんとかなるんだろうなー」なんて思えてくる不思議
こういった作品を月一連載でもいいからジャンプ辺りがやってくれないかなと思う。ギャグとバトルだけが漫画じゃないだろうとね


100点満点でいうと70点。
読んだところでなにか得をするわけでもないし、とりたてて面白い場面があるわけじゃないのです。
だけどこういった空気をもった漫画は大好きなんですよ、「なんかいいなー」って感じる漫画ってステキやん?と書いて気がついたんだけど、もしかしたらこの漫画は古いのかもしれない。
直接的な意味じゃなくて作品の持っている空気がなんだか古いというかなんというか、とてもいい意味で古い。うん、よくわからない。メインストーリーは近未来の宇宙開発なんだけど、作品自体の空気は地球編なんじゃないかってね。
ぐだぐだになったけど、総評としては「安心して時間を潰せる良作」ということです